笑ってしまうドイツ語化した言葉たち downloaden facebooken bloggen


笑ってしまうドイツ語化した動詞

動詞の活用を見たいときはwiktionaryにあるものはクリックすればジャンプします

ご存じの通り、ドイツ語で最も核となる部分は動詞です。
日本語のように動詞の位置を自由に組み替えたりできません、話したい内容によって絶対に動詞の位置を変えてはなりません。
ドイツ語の動詞の不定形(Infinitiv)は基本的に"en"もしくは"ln"もしくは"rn"で終わります。
(en,ln,rnは語尾(die Personalendung)ですね)、まあseinだとか例外もありますが。
とにかくen,ln,rnにしないと不定形(Infinitiv)が定まらないわけです。

しかし日本語も著しくカタカナ英語(コミットする、だとかアサインする、だとか)が横行している様に、ドイツにも英語が輸入されてきているわけです。
日本人はあんまりこれが動詞だとか名詞だとか形容詞だとか気にしてませんが、assignもcommitも英語の"動詞"ですよね。これを日本人は"する"をつけて動詞化しているわけです。しかし、ドイツ人の場合はその品詞がなんなのかがとても重要なわけです。そしてそれが動詞であったりして、語尾が"en,ln,rn"じゃなかった場合は大騒ぎになるわけです。

これまたあんまり日本人も気にしてませんが実は"download"も英語の、しかも"動詞"なわけです。
日本人はダウンロードすると簡単に言えてしまいますが、ドイツ語の場合は完全にドイツ語の動詞化しないとしっくりこないわけです。
Ich mache download.なんてことは絶対に言えないわけです。
例えて言うなら、カレーは現地の食べ物でも美味しいものですが、日本人はどうしても日本流に味付けせずにはいられなかった感覚に似てるのかな。そのままでも美味しいんだけど、どうしても我が国流に変えたいお国柄というのもあるのかな。
日本人の場合はそれが食べ物でしたが、ドイツ人の場合はそれが動詞なわけです。ドイツ人にとっての動詞はとっても大切なものなんです。

そして"download"は他に置き換えようの無い言葉なので、ドイツ人は苦心したあげく"downloaden"という動詞にしました。
だが、ドイツ人はそれでもまだなんかしっくりこなかったらしく"down|loaden"という分離動詞(das trennbare Verb)にしてしまった。
だから、ドイツ語で"私がダウンロードする"は"Ich loade down."なわけです。"私がダウンロードした"は"Ich habe downgeloadet."になるわけです。なんか笑えますね。

前置きが長くなりましたが、英語から輸入されてきたであろうちょっと笑えるドイツ語を紹介します。
一応、現在完了形(das Perfekt)にしたときに"sein"を使うか"haben"を使うかも書いておきます。
もっと詳しく見たい人はクリックすればwiktionaryに飛びますよ。

ダウンロードする:downloaden (haben downgeloadet)
アップロードする:uploaden (haben upgeloadet)

スカイプする:skypen (haben geskypt)
例:Gestern habe ich mit meinem Freund geskypt.
(昨日、私は彼氏とスカイプをした。)

チャットする:chatten(haben gechattet)
Wir haben vorgestern gechattet.
(一昨日、私たちはチャットをした)

あとここから下はもしかしたら若者言葉なのでいい大人は使わない方がいいかも?
いずれ一般化していくかもしれませんが。
gamenの現在完了が"gegamt"になる当たりが、私がドイツ語が好きな理由です。だってゲームした、って意味の動詞が"ゲガムト"ですよ。ブンダーバールですね。

ゲームする:gamen (haben gegamt)
Youtubeを見る:youtuben (haben geyoutubt)
facebookする:facebooken (haben gefacebookt)
twitterする:twittern (haben twittern)
blogをする:bloggen (haben gebloggt)

他にもinstagramernとか、あるかなーと思って調べてみたんですが、今のところ見つかりませんでした。

以上、笑ってしまうドイツ語化した言葉たちでした。

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